新しい消化器外科専門医制度の変更点
2020 年より消化器外科専門医制度が変わります
最終改正:2019年9月
専門医像の変更
従来の「より高度」な消化器外科診療を提供できる医師の育成から、「標準的」な消化器外科診療を提供できる医師の育成へと、専門医像が変わります。
努力すれば8 年程度で取得可能で、取得平均年齢も34歳とキャリアデザインの描きやすい制度へと変更されることで、若いうちに目指せる資格になります。
取得の要件は変わりますが、数年後の更新要件により、消化器外科診療の高い水準を維持することができます
従来の消化器外科専門医のハードルは、他の外科系サブスペシャリティよりも高いとされ、変更後も同等かそれ以上になります。また、従来より早く取得しても、更新要件により実質的な手術経験数は変わらず、高い水準を維持できるようになります。
他の領域の外科系修練プログラムで修練を行っている方が、新たに消化器外科専門医を目指すことも可能です
結婚、妊娠、出産、病気、研究、留学等で、更新要件を満たせない場合は、認定登録医を経て、専門医を復活できます。(新専門医制度でも考慮される見込みです)
専門医試験の合否判定基準の変更
試験結果の約75%を合格とするこれまでの「相対評価」から、一定の点数以上が取れていないと合格できない「絶対評価」に変更します。それにより合否判定が明確になるとともに、2020 年2 月発行予定の公式テキスト『消化器外科専門医の心得』より出題されますので、それを用いてしっかり勉強する必要があります。
今後のスケジュール
2020年 | 1月 | 「新カリキュラム基準」による専門医試験実施要項の公示 |
2月 | 「新カリキュラム基準」による書類申請受付開始 | |
11月 | 「新カリキュラム基準」による専門医試験 | |
2021年 | 1月 | 「新カリキュラム基準」による専門医誕 |