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AGSurg Award 2020

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AGSurg Award 2020

総評:Editor-in-Chief 森 正樹 先生

日本消化器外科学会では2017年からAnnals of Gastroenterological Surgeryを発刊しています.2021年はimpact factorが付与されると期待していますが,今後一層飛躍していくために,掲載論文の中から特にクオリティーの高い論文の著者に謝意と敬意を表するアウォードを設けることになりました.一つはBest Article Award(Gold/Silver/Bronze各1編)で,もう一つはState-of-the-Art Review(1編)です.

2020年のアウォードは,2017年と2018年の掲載論文を対象として厳正な審査を行い,4名の筆頭著者に付与されることになりました.受賞者の皆様には衷心より祝意を表します.
会員の皆様にはより質の高い情報を発信できる論文の投稿をお願いするとともに,是非,栄誉ある本アウォードの受賞を目指して欲しいと願っています.

受賞論文

Surgical outcomes of laparoscopic distal gastrectomy compared to open distal gastrectomy: A retrospective cohort study based on a nationwide registry database in Japan
Kazuhiro Yoshida, Michitaka Honda, Hiraku Kumamaru, Yasuhiro Kodera, Yoshihiro Kakeji, Naoki Hiki, Tsuyoshi Etoh, Hiroaki Miyata, Yuichi Yamashita, Yasuyuki Seto, Seigo Kitano, Hiroyuki Konno

コメント:吉田 和弘 先生
この度は“Annals of Gastroenterological Surgery”(AGSurg),Best Article Award 2020 –Gold-の受賞の機会をいただきありがとうございました.大変驚くとともに大変光栄な事であり,Editor-in-Chiefの森正樹教授,理事長の北川雄光教授,前理事長の瀬戸泰之教授に心から感謝申し上げます.本論文は腹腔鏡下胃切除術の有用性と問題点をNCDのリアルワールドデータを用いて明らかにした論文です.実臨床では腹腔鏡下胃切除術は有用であるものの,早期癌では開腹手術と比べて膵液瘻が多いことが明らかとなりました.本研究は,日本胃癌学会,日本内視鏡外科学会,日本消化器外科学会,NCDとの共同研究で,多くの先生方と充実したdiscussion ができ大変思い出に残る研究でした.この場をお借りして重ねてお礼と感謝を申し上げたいと思います.ありがとうございました.

 

Surgical management of recurrent intrahepatic cholangiocarcinoma: predictors, adjuvant chemotherapy, and surgical therapy for recurrence: A multi‐institutional study by the Kyushu Study Group of Liver Surgery
Yo‐ichi Yamashita, Ken Shirabe, Toru Beppu, Susumu Eguchi, Atsushi Nanashima, Masayuki Ohta, Shinichi Ueno, Kazuhiro Kondo, Kenji Kitahara, Masayuki Shiraishi, Yuko Takami, Tomoaki Noritomi, Kohji Okamoto, Yoshito Ogura, Hideo Baba, Hikaru Fujioka

コメント:山下 洋市 先生
このたびAGSurg Best Article Award 2020-Silver-という大変名誉ある賞を頂戴致しまして感激しております.受賞論文は,稀な再発肝内胆管癌切除の臨床成績を明らかにすべく,九州肝臓外科研究会の多施設共同研究として,世話人の先生方の御指導の下,各施設の先生方にデータを集積して頂き,執筆させて頂いた論文です.ここに厚く御礼を申し上げます.今後も,論文執筆・査読などAGSurgの発展に微力ながら貢献できますよう努力していく所存です.御指導宜しくお願いします.

 

Surgical outcomes in gastroenterological surgery in Japan: Report of National Clinical database 2011–2016
Yoshihiro Kakeji, Arata Takahashi, Harushi Udagawa, Michiaki Unno, Itaru Endo, Chikara Kunisaki, Akinobu Taketomi, Akira Tangoku, Tadahiko Masaki, Shigeru Marubashi, Kazuhiro Yoshida, Mitsukazu Gotoh, Hiroyuki Konno, Hiroaki Miyata, Yasuyuki Seto, National Clinical Database

コメント:掛地 吉弘 先生
この度はAGSurg Best Article Award 2020 –Bronze- という大変名誉ある賞を頂き,誠にありがとうございます.本論文は,医療の最前線で各ご施設からNCDに登録頂いた貴重な症例のdataを日本消化器外科学会のデータベース委員長として報告させて頂きました.わが国の優秀な手術成績を世界に発信するお手伝いを続けて参ります.2011年の登録開始から10年を経て成長を続けるbig databaseを様々な観点から分析・利活用して頂き,更なる治療成績の向上につなげて頂ければ幸いです.今後ともご協力・ご指導の程宜しくお願い申し上げます.

 

Gastroenterological surgery in Japan: The past, the present and the future
Hugh Colvin, Tsunekazu Mizushima, Hidetoshi Eguchi, Shuji Takiguchi, Yuichiro Doki, Masaki Mori

コメント:コルビン ヒュー 俊佑 先生
この度は, “AGSurg State-of-the-art Review 2020”,名誉ある賞をいただき光栄です.共著者を代表しまして感謝申し上げます.“Gastroenterological surgery in Japan: The past, the present and the future”は,日本の外科の歴史と今後,そして日本外科医療が世界へどのような影響があったかをまとめた論文になります.日本の消化器外科分野は,癌のリンパ節郭清の意義と技術の確立を始め,技術的に困難である手技とその安全性の確立まで,当国ならではの発展があります.今後はロボット手術やAIを含む新しい技術においてもさらなる進歩に期待があります.今後も日本の医療がさらに世界へ貢献することを期待しております.

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