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NCD項目の「Clavien-Dindo分類」について,カルテ記載のお願い

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NCD項目の「Clavien-Dindo分類」について,カルテ記載のお願い

2022年6月

消化器外科診療にかかわる皆さま

一般社団法人日本消化器外科学会
データベース委員会
委員長 上野 秀樹
 
NCD項目の「Clavien-Dindo分類」について,カルテ記載のお願い
 
平素より日本消化器外科学会データベース事業にご協力を賜り,厚くお礼申し上げます.
 
NCD項目の「術後有害事象およびその重症度分類(術後30日以内)」(以下,Clavien-Dindo分類)につきまして、本項目がAudit監査の対象項目に追加されることになりました.
今後はAudit監査の対象施設に選定されました際に,「Clavien-Dindo分類」のGradeが正しく入力されていたかをカルテ等の診療録にて確認させていただくこととなります.
 
近年,Audit監査はご施設への訪問ではなく,カルテ等の資料を提出いただくことで確認を行っております.そこで,本年8月1日より,退院サマリー等の診療録にClavien-Dindo分類のGradeをご記載いただきますようご協力をお願い申し上げます.
 
ご参考までに,下記に「Clavien-Dindo分類」のGradeの要点を記載いたしました.
お手数をお掛け致しますが,ご協力の程,何卒よろしくお願い申し上げます.
 

 

術後合併症に関するClavien-Dindo分類の要点
 
Grade I:
正常な術後経過からの逸脱があるが,薬物療法,外科的治療,内視鏡的治療,IVR治療のいずれも必要としないもの.
ただし,制吐剤,解熱剤,鎮痛剤,利尿剤による治療,電解質補充,理学療法は上記治療には含めず,これらが行われていてもGrade Iとする.また,ベッドサイドでの創感染の開放はGrade Iとする.
 
Grade II:
制吐剤,解熱剤,鎮痛剤,利尿剤以外の薬物療法を要するもの.
輸血,中心静脈栄養を要する場合を含む.
 
Grade III:外科的治療,内視鏡的治療,IVR,治療を要するもの.
 Grade IIIa:全身麻酔を要さない治療
 Grade IIIb:全身麻酔下での治療
 
Grade IV:準集中治療室・集中治療室管理を要する生命を脅かす合併症.脳出血,脳梗塞,くも膜下出血などの中枢神経系の合併症を含む(ただし一過性脳虚血性発作は除く).
 Grade IVa:単一の臓器不全(透析を含む)
 Grade IVb:多臓器不全
 
Grade V:患者の死亡
 
以 上

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