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特定術式のNCD術前前向き登録について

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データベース事業

特定術式のNCD術前前向き登録について

2016年6月
(2022年12月更新)

会員各位

 平成28年度の診療報酬改定により,『K695-2 腹腔鏡下肝切除術(亜区域切除,1区域切除(外側区域切除を除く.),2区域切除及び3区域切除以上のもの)』,『K703-2 腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術』の2術式が診療報酬に採択され,これらを施行するための施設基準も厳格に定められました.

 新たに定められた施設基準(「特掲診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」平成28年3月4日 保医発0304第2号)では【当該手術を実施する患者について,関連学会と連携の上,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っていること】という条件が明記されています.

 また,疑義解釈(疑義解釈資料の送付について(その2)平成28年4月25日)において,「関連学会と連携の上,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っていること」とは【日本外科学会系のデータベースである一般社団法人 National Clinical Database(NCD)に症例を登録し,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っている場合を指す】ことが明記されています.

 各施設様に安心して保険診療を実施していただき,かつ可及的速やかにNCDを用いた運用を開始していただけるよう,関係団体(日本肝胆膵外科学会,肝臓内視鏡外科研究会,膵臓内視鏡外科研究会,NCD,日本消化器外科学会)にて協議を行い,下記の方法により各施設様と関係団体との連携体制を構築させていただきます.

 

対象術式

K 695-2 3 腹腔鏡下肝切除術(亜区域切除)
K 695-2 4 腹腔鏡下肝切除術(1区域切除(外側区域切除を除く))
K 695-2 5 腹腔鏡下肝切除術(2区域切除)
K 695-2 6 腹腔鏡下肝切除術(3区域切除以上のもの)
K 703-2 腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術

※注意事項
『K 695-2 腹腔鏡下肝切除術』のうち,以下の術式は,今回の対象外となります.ご注意ください.
K 695-2 1 腹腔鏡下肝切除術(部分切除)
K 695-2 2 腹腔鏡下肝切除術(外側区域切除)

術前登録の対象NCD術式名は以下をご確認ください.
術前登録対象NCD術式名(PDF 60KB)

 

対象症例

 手術予定日が【2016年6月10日(金)以降】で,上記の対象術式を行う症例.

 

登録手順

a.『K695-2 腹腔鏡下肝切除術(亜区域切除,1区域切除(外側区域切除を除く.),2区域切除及び3区域切除以上のもの)』『K703-2 腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術』共通
a-1.日本消化器外科学会への学会連携申請書の提出

<学会連携申請要件>

  1. National Clinical Database(NCD)に参加している.
  2. 保険診療を行う症例については,下記期限内に情報を登録する.
    術前情報:手術日の前日まで
    術後情報:手術日から90日後まで
  3. NCD(消化器外科領域)を管轄する消化器外科データベース関連学会協議会が,保険診療を⾏う症例について登録データの検証のためにデータを閲覧することを許可する.
  4. 消化器外科データベース関連学会協議会による登録データの検証のためのAuditを受け⼊れ,協⼒する.

※学会が取り組む先進的保険診療医療の正しい評価と安心・安全な普及のための事業への参画にあたり,日本消化器外科学会へ登録費用の納付にご協力をいただければ幸いです.
※「完全腹腔鏡下」,「腹腔鏡補助下」,「用手補助腹腔鏡下(HALS)」のいずれにおいてもNCD術前前向き登録は必須となります.

 

 学会連携取下げの場合はこちら( PDF 221KB)

 

【申請書の提出先】
〒108-0073 東京都港区三田三丁目1番17号 アクシオール三田6階
一般社団法人 日本消化器外科学会 データベース委員会

a-2.NCDへの術前症例登録
対象術式の質と安全性の確保には,術前情報および術後情報の管理が重要となるため,従来のNCD登録から下記のとおり運用を変更し登録します.
※対象術式以外は従来のNCD症例登録を実施

 

<主な変更点>

  1. 手術日前日までにNCDに【手術予定情報】を入力し,ステータスを確定する.
    ※手術日の翌日以降は【手術予定情報】の変更は不可
  2. 術後に企画手術からの変更の有無について登録する.

 NCDホームページ 外部サイトへリンクから「症例登録システム」にログインし,データの新規登録において上記の対象術式を選択すると必要な項目が表示されます.
登録手順の詳細はマニュアル( PDF 2MB)もご一読ください.
※2016年6月7日13時以降から登録が可能となります.

a-1.申請書の提出の前に,a-2.術前症例登録を行うことは可能ですが,いずれも必須の手続きとなりますので,申請書も必ずご提出ください.

■登録費用
1術式あたり年額50,000円
※腹腔鏡下肝切除術,腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術の両方を行う場合は年額100,000円

■事業概要
参加施設数:約240施設<2016年実績>
登録システムの構築,改修 : 集積する項目の設定や見直し
管理システムの構築,改修 : データ検証用システムの管理
一般管理:運営方針の検討会議,事務処理など

 先進的保険診療が安全に行われ,かつ正しい評価を受けるための登録制度の確立に向けた体制となります.従来の保険診療にはない枠組みであり,今後の本邦の外科治療の発展のためにもご理解とご協力をいただければ幸いです.
 

日本消化器外科学会 理事長          瀬戸 泰之
日本消化器外科学会 データベース委員長    掛地 吉弘
消化器外科データベース関連学会協議会 議長  後藤 満一
日本肝胆膵外科学会 理事長          宮崎  勝
日本内視鏡外科学会 理事長          渡邊 昌彦
肝臓内視鏡外科研究会 代表世話人       金子 弘真
若林  剛
膵臓内視鏡外科研究会 会長          中村 雅史
 

学会連携 施設一覧

 本学会は,下記の期間において,対象術式の施設基準に基づき一覧に掲載された施設と連携しています.

有効期間(2022年度)
2022年4月1日から2023年3月31日まで

 

※過去の連携施設について,確認などのご希望がございましたら,「お問い合わせ」記載の方法にて,ご連絡くださいますよう,よろしくお願い申し上げます.

 

事務担当者 登録手続き

 本件に関する各種ご案内や学会連携証明証のご連絡は,基本的に各施設の施設長様宛てのご連絡および郵送を行っています.
 もし郵送物の宛先や,⼿続き上のお問い合わせなど,施設⻑様ではない⽅へのご連絡をご希望される場合には,下記お問い合わせからご連絡くださいますよう,何卒よろしくお願い申し上げます.

 

お問い合わせ

 会員専用ページ『MyWeb外部サイトへリンク』の[お問い合わせ]→[カテゴリ]→[データベース事業について]

 

参考

消化器外科データベース関連学会協議会
⽇本⾷道学会,⽇本胃癌学会,⼤腸癌研究会,⽇本肝胆膵外科学会,⽇本肝癌研究会,⽇本膵臓学会,⽇本内視鏡外科学会,⽇本腹部救急医学会,肝臓内視鏡外科研究会,膵臓内視鏡外科研究会,⽇本肝移植学会,⽇本ヘルニア学会,⽇本肥満症治療学会,⽇本外科学会,日本胸部外科学会,⽇本消化器外科学会

「特掲診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」
(平成28年3月4日 保医発0304第2号) 第73の2,第75の4
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000114882.pdf

疑義解釈資料の送付について(その2)(平成28年4月25日)
医科 - 1,医科 - 2
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000122794.pdf

対象術式の診療報酬点数
■腹腔鏡下肝切除術
K695-2 3 亜区域切除:108,820点
K695-2 4 1区域切除(外側区域切除を除く.):130,730点
K695-2 5 2区域切除:152,440点
K695-2 6 3区域切除以上のもの:174,090点

■腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術
K703-2:158,450点


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