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AGSurg Awards

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AGSurg Awards 2024

AGSurgでは,掲載論文のうち特にクオリティーの高い論文に対して,その功績を称えるとともにジャーナルへの貢献に対する謝意と敬意を表すべく2つのアウォードを設置しています.

1. Best Article Award [Gold/Silver/Bronze]:Original Article対象
2. State-of-the-Art Review:Review Article対象

2024年のアウォードは,2021~2022年発行のVolume 5およびVolume 6に掲載した論文を対象とし,厳正なる審査のうえ受賞論文を選出いたしました.

2024受賞論文

International Retrospective Cohort Study of Conversion Therapy for Stage IV Gastric Cancer 1 (CONVO-GC-1)
Kazuhiro Yoshida, Itaru Yasufuku, Masanori Terashima, Sun Young Rha, Jae Moon Bae, Guoxin Li, Hitoshi Katai, Masahiko Watanabe, Yasuyuki Seto, Sung Hoon Noh, Han- Kwang Yang, Jiafu Ji, Hideo Baba, Yuko Kitagawa, Satoshi Morita, Masahiko Nishiyama, Yasuhiro Kodera, CONVO-GC-1 Study Group, Federation of Asian Clinical Oncology (FACO)

コメント:吉田 和弘 先生
この度は“AGSurg Best Article Award 2024 –Gold-”の受賞の機会をいただきありがとうございました.大変嬉しくまた光栄に存じます.Editor-in-Chiefの北川雄光教授,理事長の調憲教授,また関係の皆様に心から感謝申し上げます.
本論文は根治切除不能なstage IV 胃癌における,conversion surgery の意義について検討した日本癌治療学会を中心とした観察研究(CONVO-GC-1 Trial)として始まりました.日本,韓国,中国の国際共同研究として,2000例を越える症例の登録をいただきました.Conversion surgeryの意義が不明な中,安全性と根治切除できた症例での予後が極めて良いことなど新知見を得ることができました.本研究を通じて,我が国のみならずアジア諸国,ヨーロッパ,南米のトップリーダーや若手の研究者など,多くの研究者と親交を深め,discussionができ,大変思い出に残る研究となり,小生にとって生涯の宝物となりました.研究の機会をいただきました,当時の日本癌治療学会理事長の北川雄光先生をはじめ,多くの共同研究者の皆様に,この場をお借りして重ねてお礼と感謝を申し上げたいと思います.ありがとうございました.日本消化器外科学会,およびAGSurgの益々のご発展を心よりお祈り申し上げます.

The advanced lung cancer inflammation index is a novel independent prognosticator in colorectal cancer patients after curative resection
Taichi Horino, Ryuma Tokunaga, Yuji Miyamoto, Yukiharu Hiyoshi, Takahiko Akiyama, Nobuya Daitoku, Yuki Sakamoto, Naoya Yoshida, Hideo Baba

コメント:堀野 大智 先生
AGSurg Best Article Award 2024 -Silver-という,大変栄誉ある賞を頂き心より感謝申し上げます.本論文は,大腸癌治癒切除症例における,Advanced lung cancer inflammation index (ALI)の有用性を明らかにしたものです.ALIはBMI,アルブミン値,好中球/リンパ球比から構成され,体組成,栄養状態,全身性炎症を包括しております.熊本大学消化器外科の813症例を解析し,術前ALI低値が独立予後不良因子であり,周術期合併症と関連することを示しました.高齢化に伴い全身状態不良な症例を経験することが増える中で,簡便で有用なバイオマーカーを報告した点をご評価頂けたものと考えております.この場をお借りしご指導頂きました先生方に改めて御礼と感謝を申し上げます.

Is proximal gastrectomy indicated for locally advanced cancer in the upper third of the stomach?
Motonari Ri, Koshi Kumagai, Ken Namikawa, Shinichiro Atsumi, Masaru Hayami, Rie Makuuchi, Satoshi Ida, Manabu Ohashi, Takeshi Sano, Souya Nunobe

コメント:李 基成 先生
この度はAGSurg Best Article Award 2024 -Bronze-に選出頂き,心より感謝申し上げます.このような名誉ある賞を受賞できたことを大変光栄に思います.
本研究では,「胃上部領域の局所進行癌に噴門側胃切除は適用できるか?」というクリニカルクエスチョンに対して,2006年から2015年にがん研有明病院で胃上部領域進行癌に対して胃全摘が施行された167例を検討しました.その結果,術前診断で噴門および穹窿部に限局する病変であれば,リンパ節転移,肛門側断端確保の観点から噴門側胃切除が許容される可能性が示唆されました.
AGSurgの発展に貢献できるよう引き続き臨床および学術活動に努めて参りますので,今後ともご指導を賜りますよう,どうぞよろしくお願い申し上げます.

Artificial intelligence-based computer vision in surgery: Recent advances and future perspectives
Daichi Kitaguchi, Nobuyoshi Takeshita, Hiro Hasegawa, Masaaki Ito

コメント:北口 大地 先生
本論文が多くの方に引用して頂き,AGSurg State-of-the-Art Review 2024を受賞できたこと,がんばって書いた甲斐があり,大変嬉しく思います.本論文はAIを用いた画像解析技術の外科領域への応用をテーマにまとめたレビューです.正直まだまだAIの有用性は外科領域では認められておらず,実臨床に貢献しているとは言えません.しかしながら新規技術を頭ごなしに否定して可能性を閉ざすのではなく,冷静に現状のAIには何ができて何ができないのか,克服すべき課題は何なのかを整理して,理解し,外科領域におけるAIとの上手な付き合い方を探っていく姿勢が重要だと思います.読者の皆様にそのようなマインドシフトのきっかけを与える論文になってくれたら良いなと思います.

過去の受賞論文,お知らせ等

AGSurg Awards 2023
AGSurg Awards 2022
AGSurg Awards 2021
AGSurg Awards 2020
Annals of Gastroenterological Surgery:Award新設のお知らせ


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